第1章 いつこの備忘録「二人のLeleiohoku」

文中の後半に登場する William Pitt Leleiohoku(ウィリアム・ピット・レレイオホク)。
あれ?カラカウア王の兄弟にも同じ名前の人がいたはず……。
では、麻疹で亡くなったのは一体どちらでしょう?と疑問に思い、調べてみました。
まず、1848年にハワイで麻疹が大流行した際に亡くなったのは、Moses Kekuāiwa(モーゼス・ケクアイワ) と William Pitt Leleiohokuの2名と記載されています。
このうち本文に登場するのは William Pitt Leleiohoku(Ⅰ)(1821–1848)。
カメハメハ王家の血筋にあたり、配偶者は Princess Ruth(ルース王女/Ruth Keʻelikōlani) です。享年27。
一方、同じ名前を持つ 別の人物 がいます。
それが William Pitt Leleiohoku(Ⅱ)(1855–1877)。
こちらは カラカウア王朝の血筋で、カラカウア王・リリウオカラニ女王の実弟です。
Leleiohoku(Ⅱ)は、誕生して間もない頃に、先に夫を亡くしていた Princess Ruth に hānai(ハーナイ/養子) として迎えられました。
そして、ルース王女は亡き夫の名を引き継がせる形で、この幼い男児に 同じ名前「William Pitt Leleiohoku」 を授けたのです。
つまり彼が Leleiohoku Ⅱ(レレイオホク2世) と呼ばれる理由がここにあります。
こうして整理してみると、とても腑に落ちますね。ああ、スッキリ!
参考:
https://www.aloha-program.com/curriculum/lecture/detail/171
https://en.wikipedia.org/wiki/Leleiohoku_II
https://en.wikipedia.org/wiki/Leleiohoku_I
※これは調べたことに加えて私見が多く含まれており、特定の個人・団体を誹謗中傷する意図は全くありません。あくまでも筆者の私見です。また、この備忘録は読みながら浮かんだ疑問を書き込んだものと、私見を記録として留めています。
あくまでも私的な備忘録なので間違っている箇所もあるかと思います。より詳細な情報をお持ちの方がいらしたら教えてくださると嬉しいです。
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