ハワイから受け取り、ハワイへ還す

9月23日(日本時間)、Merrie Monarch Festivalから、パラパライ・レフア・マイレについて、ハワイの原生林からの採取を3年間停止するという取り組みが発表されました。
前回、この発表について、そしてフラを続けていくために、その背景にあるʻāina(大地・土地・自然)を守っていくことについ感じたことを書きました。
その発表を読んで、もう一つ、フラを学んでいる一人の日本人として、常々感じていることがあります。
ハワイの文化を学ばせていただいている立場だからこそ、文化を受け取るだけではなく、その文化を支えている人たちにも、自分のできる形で還元していきたい。
私が心がけているのは、「ハワイの文化を学ぶために使うお金は、できるだけハワイへ還元したい」ということです。
たとえば、ラウハラの小物やバッグ、帽子。そして、私が学んでいる羽のレイなど。
ハワイの土地で文化を受け継ぎ、ものを作り、それを伝えている人たちとしっかりつながっている方から、直接学んだり、購入したりするようにしています。
最近では、こうしたものも日本で作られ、販売されるようになりました。
中には、数回の単発ワークショップなどを経験したことをきっかけに、その技法を取り入れ、自分で作ったものを模倣して販売されている方もいらっしゃいます。
もちろん、日本で作られたものを購入すること自体が悪いということではありません。
ただ、購入する側として、私はいつも気にしていることがあります。
「この人は、きちんとハワイとつながっているのだろうか?」
「この人は、ハワイのコミュニティの中で認められ、許されて販売しているのだろうか?」
「ハワイの先達が大切にしている思いや考え方、そして、その文化を受け継いでいくということまで、学び、受け継いでいるのだろうか?」
「この文化について、ハワイの師匠から継続して学び、研鑽を続けているのだろうか?」
「自分が支払ったお金は、この人を通じてハワイに、そしてハワイの文化を受け継いでいる人たちに届いているのだろうか?」
ということです。
ハワイの文化や技術を学ぶために、ハワイの師匠のもとへ足を運び、長く学び続けている方たちがいます。
そうした方からものを購入することは、単に「ハワイのものを買う」ということではなく、その方の学びや活動を支え、その先にいるハワイの文化を受け継ぐ人たちを支えることにもつながると思っています。
そして、その人がまたハワイへ行き、学び、技術や文化を受け継いでいく。
学ぶ人から、教える人へ。
そして、また次の学びへ。
そんな循環が生まれたら、とても素敵なことだと思います。
だから私は、ハワイの工芸品を買うときに、
「誰から買うのか」
「その作り手は、ハワイの誰とつながっているのか」
を考え、自分なりに確かめながら選びたいと思っています。
文化を学ぶということは、ただその形を取り入れることだけではありません。
その文化がどこから来て、誰によって守られ、受け継がれているのかを知ることも、大切なことだと思っています。
ハワイのものは、ハワイへ還す。
自分が使ったお金が、ハワイの土地で文化を守り、受け継いでいる人たちのところへ巡っていく。
そして、それがまた次の世代へ文化をつないでいく力になっていく。
私は、そんな循環を作っていけたらと思っています。
昨今は円安の影響もあり、すべてをハワイから購入することは、なかなか難しいのが現実です。
それでも、できることから少しずつ。
フラを学ぶ一人として、ハワイの文化を大切に思う一人として、自分にできることをこれからも考えていきたいと思います。
今回のMerrie Monarchの発表にあった、
Mālama ʻĀina――土地を大切にすること。
それは、自然や植物を守ることだけではなく、そこに生きる文化や、それを守り、受け継いでいる人たちを大切にすることにもつながっているのではないかと考えました。
私にとって、それもまた、フラを学ぶということの一つなのだと思います。
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